加藤幸治のプロフィール

加藤幸治(かとうこうじ

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■略歴
東北学院大学文学部歴史学科教授
同大学院文学研究科アジア文化史専攻教授・東北学院大学博物館学芸員兼任

静岡県出身。京都外国語大学、帝塚山大学大学院人文科学研究科日本伝統文化専攻へと進み、和歌山県立紀伊風土記の丘にて学芸員(民俗担当)として10年間勤務。その間、総合研究大学院大学文化科学研究科比較文化学専攻(国立民族学博物館に設置)へ進学。2009年に東北学院大学へ赴任。

■専門領域
専門は民俗学・民具研究
 科研費細目上の研究分野は(3501)文化人類学・民俗学、(2001)文化財科学・博物館学

■研究テーマ

*博物館コレクションを活用した市民参画型の調査研究にかんする実践研究
 東日本大震災被災地をフィールドとして、市民との協働による継続的な文化創造活動である「復興キュレーション」を通じ、ミュージアムをプラットホームとした人文学と地域復興を繋げる実践研究を行っている。

*流通民具論(人・モノ・情報の流通)と民俗技術にかんする研究
 日本の生活文化の物質文化研究を、流通民具論(人・モノ・情報の流通)の観点から方法論化するため、農山漁村の生業と道具、国民文化運動としての郷土玩具趣味、田園趣味、郷土食の形成と展開等の研究を行っている。

*澁澤敬三が構想した常民文化研究にかんする研究
 戦前のアチック・ミューゼアムの水産史研究室の活動と同人の研究に対する調査を進め、日本民俗学のもうひとつの水脈を明らかにする学史的研究を行っている。

*北欧の在外日本資料と近代の蒐集家等の調査研究
 ヨーロッパの近代産業における日本の工芸デザインが与えた諸影響について、グローバル・ヒストリーにおけるプロダクト・デザインの観点から考究している。

■所属学会
日本民俗学会・日本民具学会・京都民俗学会・和歌山地方史研究会・東北民俗の会

■現在の関心

わたしは、博物館資料の形成や調査研究に、市民参画や様々な地域のアクターとの協働を促す実践的な研究に取り組んできた民具研究者です。その目標とするところは、地域博物館が蓄積してきた文化的な資源を、地域の学校教育や生涯学習、町づくりや様々な住民主体の運動に積極的に活用することにより、民俗学を問題解決型の調査研究へと移行させることです。そのためには、博物館の雑多な民俗資料を、問題意識を持って「コレクション化」することが重要と考えてきました。
現在その実践は、現在進行形の東日本大震災からのミュージアムの復興に応用し、被災文化財を活用した地域のくらしのイメージを再構築する民俗誌の意義について実践に取り組んでいます。大学生を主体としたその活動は、博物館・文化財行政・地元公民館のみならず、福祉関係施設・地域の一次産業従事者・地元企業や商工会・デザイナー・ボランティア団体・語り部など、被災地の様々なアクターとの協働によって進められており、地域学のケーススタディとして実践しています。これからの地域学のモデルを提示することが、当面の課題です。

研究の視点
民具研究は、「民具」という概念を使って、フィールドワーク(野外調査)のなかで研究資料を集めます。ところがこの「民具」という言葉は、自然の素材でできているとか、地域の独自の民俗を代表するとか、機械化以前のもののみを指すようにとらえられ、これでは人間の生活の一面しか見ていないことになります。さらに「懐かしさ」や「素朴さ」など、様々な社会通念にからめとられている言葉でもあり、これでは人間の生活の全体像をとらえることは難しいでしょう。
研究を通じて私が重視しているのは次の手法です。つまり、人間が使うものは、基本的に物・人・情報の移動、流通のなかで生まれるものと理解し、モノを通して流通とそこに生まれる社会関係をつぶさに記述することで、ダイナミックな地域像を描こうとする記述法です。手作りのものから既製品まで、コツのいる道具からスイッチで自動に動く機械まで、なんでも視野に入れて地域をモノから記述します。この方法を理論化することで、新たな物質文化研究の可能性をひらくことができると思っています。

平成28年度担当科目

学部
民俗学概説Ⅰ・文化遺産と現代社会・民俗学実習Ⅰ・民俗学実習Ⅱ・Ⅲ・読解作文の技法・総合演習ⅠⅡ・論文演習ⅠⅡ・博物館概論・博物館展示論・博物館学内実習・博物館見学実習・博物館実務実習

大学院
物質文化資料論・アジア文化史演習ⅠⅡⅢⅣ

■My favorite A to Z

favorite animation:AKIRA
favorite bird:セイキチョウ
favorite conductor:ワレリー・ゲルギエフ
favorite directer:フランシス・フォード・コッポラ
favorite ethnography:クリフォード・ギアツ「インヴォリューション」
favorite film:「さらば青春の光」
favorite guitarist:ジェフ・ベック
favorite hip hop artist:カニエ・ウェスト
favorite import car:ワーゲンバス
favorite jazz musician:マイルス・デイヴィス
favorite kabuki program:「俊寛」
favorite landscape:中田島砂丘から望む遠州灘
favorite museum:和歌山県立紀伊風土記の丘
favorite novel:有吉佐和子「紀ノ川」
favorite orchestral music:ラヴェル 「マ・メール・ロワ」
favorite painter:ワシリー・カンディンスキー
favorite quarterback:ベン・ロスリスバーガー
favorite racing driver:ミハエル・シューマッハ
favorite scholar:南方熊楠
favorite tune:U2「Sunday bloody sunday」
favorite UK rock group:ザ・ストーン・ローゼス
favorite vocalist:サラ・ヴォーン
favorite world music artist:サリフ・ケイタ
favorite xmas song:「Joy to the world」
favorite young artist:束芋
favorite zoo:ズーラシア

■愛車遍歴

1999~2004 NISSAN SUNNY 
2004~2010 NISSAN PREMERA 
2010~2012 SUBARU VIVIO RX-R 
2012~2014 VOLKSWAGEN PASSART 
2014~now  SUZUKI SWIFT 
2015~now  SUBARU CROSSOVER7