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2016年8月 1日 (月)

今年も二年生とチプサンケに参加します。(8/21)

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今年も、北海道平取町二風谷で開催されるチプサンケに、二年生の学生と上智の学生Kさんとともに参加します。萱野茂さんが復活させたイベントで、今年で47回目というからすごい。当日はアイヌ語の語り部や古式舞踊の披露、ライブ、アイヌ式結婚式、交流事業など、盛りだくさんの内容です。
詳しくはこちらから。
 
写真のパンフは、昨年度参加の学生がまとめた冊子です。一昨年度の学生は映像作品を作ったので、今年度の学生は、後期に大学博物館でこれらの成果も含めたかたちで展覧会を企画する予定です。
以下は、学生とともに作った旅の栞によせたものです。
 
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アイヌ文化を“飼いならす”!?
 私は、アイヌ文化を守ろうとしている人々が、どのような取り組みをしているのかに関心を向けています。
 現代の無形文化遺産に対する考え方の主流は、伝統的なものを古式を守って保存するという考え方から、現代的なあり方に対応するために、積極的に文化を創っていく文化創造に重きを置いた考え方になってきています。なぜなら、古いものを凍結保存するようなあり方では、現代を生きる人々の創造性の発揮や、一生かけて携わっていくものとして誇りを持つことが難しいからです。また、研究者や社会のマジョリティの人々による一方的なまなざしを一方的に受けて“過去を生きる現代の人々”に押し込まれてきた状況から、過去の歴史や文化の蓄積を生かし(「飼いならす」などといわれるように)“アイデンティティを構築しながら現代を生きる人々”の実践に、アイヌ文化振興を移行させようという社会的な流れがあります。
 二風谷では、博物館や伝統的な祭り、食文化、モノづくり、アイヌ語継承などさまざまな分野で、萱野茂さんを中心に、これまで伝統文化保存型の取り組みがなされてきましたが、それがチプサンケという場でどのように転換がはかられようとしているのか、また世代的なギャップや地域がかかえる問題からくるジレンマなどが、どのようなかたちであらわれていくのか、そうしたことにも目を配っていきたいと思っています。
 こうした文化の継承と文化創造をめぐる問題を、今回の旅では念頭に置きたいと思っています。

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