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2016年4月 4日 (月)

共著が出ています。(『災害文化の継承と創造』)

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国立民族学博物館の共同研究の成果物が出ました。
橋本裕之・林勲男編『災害文化の継承と創造』臨川書店2016
 私は、ゲストスピーカーでしゃべった内容をもとに校正した「脱・文化財レスキュー ―ポスト文化財レスキュー期における文化創造活動の実践―」を執筆しました。この原稿から、状況は二つ先ぐらいに現在は動いていますが、2015年初頭までの記録とはなるでしょう。
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関わりを続けることの重要性は、東日本大震災の被災地をフィールドとするとき強く感じることである。数度訪れただけで論文化してしまう性急さは、フィールドを被災地としてのみ位置付け、課題を「被災地で起こる問題の理解」に萎縮させてしまいがちである。筆者は、課題解決的なフィールドワークではなく、問題発見とアクションが重要と考えて行動してきた。近年、コーチングや教授法で話題にのぼるオンゴーイングなアプローチ、すなわち最初にアクションありきで行動しながら状況を把握し、状況に応じて新たな問題設定やアプローチの変化をしながら、次のアクションを起こしていくというアプローチの有効性である。このとき重要なのは、プロジェクト的なフィールドワークにおける、地域住民・活動主体の研究者・参画するさまざまなアクターのインタラクティヴな対話と、一人ひとりの生活や人生へのまなざしであるが、こうした点について文字通りオンゴーイングに考え続けていきたい。

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